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獣医師が解説:心を安定させるアニマルセラピーの効果とは?

カテゴリー:

アニマルセラピー

 

皆さんは「アニマルセラピー」という言葉をご存知ですか? アニマルセラピーは動物とふれあい、ストレスの緩和や精神的健康の向上を目的としたセラピーです。日頃から動物と触れあう機会がある方は、その効果を日々感じているのではないでしょうか。今回は、私たちを癒してくれるアニマルセラピーの効果、歴史、これからの課題などについてみていきましょう。

アニマルセラピーとは

 

アニマルセラピーとは、動物と触れ合ったり見たりすることで、癒し、ストレス緩和、リラックス効果などを促すセラピー法のことです。アニマルセラピーにはその目的により、大まかに三つに分類されます。

 

アニマルセラピーの種類

 

◾AAA(Animal Assisted Activity):動物介在活動

 

動物介在活動は動物と触れ合うことによって参加者の情緒的な安定、QOLの向上などを目的とする活動です。一般的にアニマルセラピーとして認識されているのはこの活動が主なものになります。高齢者施設で主に行われます。医師の介入はありません。

 

◾AAT(Animal Assisted Therapy):動物介在療法

 

人間の医療現場で治療の一環として行われるのが動物介在療法です。治療の補助として行うものなので医療従事者が主導して実施されます。動物を介在した内容を個々の患者にあわせて計画し、心身ともに必要と思われるプログラムを行います。適切なハンドラーと動物の選択が行われ、目的の設定、治療効果の評価が行われます。

 

◾AAE(Animal Assisted Education):動物介在教育

 

小学校などに動物と一緒に訪問し、動物との正しい接し方や命について学んでもらうことで、心身健全な人間形成に役立てるための活動です。

 

アニマルセラピー

 

アニマルセラピーの歴史

 

アニマルセラピーの歴史は長く、紀元前にはすでに行われていました。紀元前500年にはギリシャ人が治療不可能とされた患者を、気分高揚の目的で馬に乗せていたことがわかっています。フローレンス・ナイチンゲールは、慢性疾患を抱えている患者にとって、小さな動物が大きな役割を果たすことを示しています。

 

1970年代初頭には、アメリカの児童心理学者のボリス・レビンソン(Boris Levinson)がアニマルセラピー研究のきっかけになる報告を行いました。他者と社会的接触が持てず言葉を発しない少年とレビンソンの愛犬が偶然出会った時に少年が自ら犬に働きかけ、驚くことに犬に話しかけたのです。これ以降、セラピーへの動物の応用に関する研究が始まりました。

 

アニマルセラピーに適した動物

 

アニマルセラピーに参加する動物たちには適性があり、セラピーの現場で過度のストレスを感じず、家族とともに活動に参加することにモチベーションを見いだせる動物に限られています。知らない場所を過度に怖がったり、攻撃性のある動物は他の条件が満たされていても不適です。

 

狂犬病や混合ワクチンなどの予防接種、フィラリア予防や外部・内部寄生虫の定期的な駆除をしていることは必須条件です。さらに、定期的な健康診断を行い、参加場所によっては腸内細菌叢などを含めた、詳細な検査をクリアした動物たちが参加可能です。動物から人にうつる病気もありますので健康面のチェックは厳しく行われます。

 

アニマルセラピー

アニマルセラピーの効果

 

現在、アニマルセラピーは様々な場面で利用されて、心身によい影響をもたらしています。

 

■子供において

 

動物に話しかけることで言語能力を高める可能性があると言われています。さらに、動物と暮らしている子供のほうが、暮らしていない子供に比較して共感性が高く、自尊心が向上するとの報告もあります。

 

■高齢者において

 

ボランティアが犬を連れて施設を週2回、12週間訪問した結果、高齢者の抑うつ状態、不安、怒り、疲労などが訪問を受けていない人たちと比較して軽減したと言います。他にも生存率にも影響があり、動物と暮らす人の方が生存率が高いといわれています。

 

ストレスがかかると交感神経が興奮し、血圧や心拍数、呼吸数が上昇しますが、動物に接することでこれを和らげるのではないかと考えられています。動物と接することで幸せホルモン「オキシトシン」が盛んに分泌されたり、ストレスが軽減されたり、精神的に安定するともいわれています。

 

うつや認知症になってしまった場合、心身の活動性が低下してしまい外部に対しての興味が低下していく傾向がありますが、動物に接することが刺激になり「触りたい」「話しかけたい」などの外向きの欲求が起こります。その結果、活動量が増えることで日常生活の自立度やQOLの低下を予防することが可能になります。さらに精神面ではストレスの緩和やうつ状態の緩和になるとの報告もあり、今後ますますアニマルセラピーの活動に期待していきたいところです。

 

○日本での広がり

 

日本では公益社団法人日本動物病院協会がいち早くこの活動に取り組み、1986年5月にCAPP活動(人と動物のふれあい活動)として開始しました。この協会は獣医師が中心になって活動しており、参加する動物たちは条件をクリアしていますが、特別な訓練を受けた動物たちではなく一般家庭で愛情を受けて生育した動物たちが活動に参加しています。

 

アニマルセラピー

 

アニマルセラピーの問題点や課題

 

アニマルセラピーは私たちの心身ともに良い影響を与えることが多いのですが、問題点はないのでしょうか?

 

⒈ 適正のある動物の確保

 

見知らぬ場所でも怖がらず、どのような場面でも攻撃性がないという条件をクリアできるアニマルセラピーに適する動物たちを育てていくのは並大抵のことではないでしょう。

 

⒉ 人獣共通感染症

 

また、人獣共通感染症の問題もあります。予防や定期的な健康診断、治療などの適切な健康管理を行っていかないとアニマルセラピーで訪れた先で「病気がうつってしまった」などの思わぬ事態を招く可能性はあります。

 

⒊ 動物に関する知識を持つ

 

動物がかかわる仕事なので、ある程度の動物に関する知識を持って臨む必要があると思います。

 

 まとめ

 

アニマルセラピーについてお話をさせていただきました。「動物介在活動」「動物介在療法」「動物介在教育」などの様々な活動があり、心身共に非常によい効果も報告されています。うつや認知症の方に対しても自主性の向上やQOLの向上などの報告もあります。その一方で、動物であるが故の問題も起こります。例えば、「咬む」「引っかく」「無駄吠え」などの動物の行動面の問題や、「人獣共通感染症」という病気面の問題です。特に免疫力の低下などがみられる高齢者・病中病後の方や抵抗力の弱い子供たちに接する際には、病気を移す可能性を常に考える必要があります。適切な管理を行い、動物に関する知識をしっかり持ったうえで望みたいものです。

 

【執筆】獣医師:平松 育子

 

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