セラピストおすすめ:アロマで夏の入浴やシャワーを快適に
日本人はお風呂好きですが、夏は暑いからシャワーだけという人も多いかもしれません。実は、夏の疲労・冷え対策には入浴がいいということをご存じですか? 今回は夏のバスタイムを快適にするセラピストおすすめのアロマや入浴効果、入浴方法などをご紹介します。
夏の症状にアロマを使用したバスタイムを
夏はエアコンで屋内が冷えているのに屋外は強い日差しが降り注ぐ暑さ。内外の温度差が激しいせいで体温調節が上手くいかないことが多々あります。すると自律神経が乱れがちになり、体のだるさや疲労、食欲不振などの夏バテ症状としてあらわれることになります。
夏の入浴やシャワーの効果
○疲労物質を取り除く入浴方法
夏の入浴では熱めの湯に長く入ると体への負担が大きくなります。入浴時間は短くし、42℃前後の熱めの湯にサッと入りサッと出るようにしましょう。疲労物質を取り除く効果が期待できます。
○夏の冷えを解消する入浴方法
エアコンや冷たい飲食で冷えがちな体を温めるためにはぬるめの湯に長めに入り、リラックスすることが大切です。38℃前後の湯に20分くらいゆっくり入ることで、筋肉の緊張を緩め血行を良くすることができます。
また、副交感神経を高めることができるので、エアコンで乱れがちな自律神経を整える効果もあります。就寝の1時間くらい前に入ると、寝る頃には体温が下がり、質の良い睡眠をとりやすいです。半身浴で体の芯を温めるのも冷え改善には効果的です。
○朝のシャワー効果
シャワーだけでは血行促進や疲労回復の効果は低いですが、朝の目覚めを良くするのにはおすすめです。朝のシャワーで交感神経が活発に働き、頭もスッキリします。
また、夏は就寝中にたくさんの汗をかきます。朝のシャワーで汗や皮脂を洗い流すことでニオイの抑制効果にもなります。
夏のバスタイムにおすすめのアロマと効果
アロマを活用することで入浴効果をさらにアップすることができます。嗅覚から香りが脳へ働きかけるだけではなく、蒸気に含まれる芳香成分が呼吸器から取り込まれると同時に皮膚からも浸透していきます。
アロマ精油によって心身への作用は違うので、自分の状態に合わせて選ぶようにしましょう。
○リラックス効果アップ
- ラベンダー……緊張を和らげ心を鎮めて安眠を促します
- マンダリン……催眠作用があり、精神的な疲労を和らげます
- ネロリ……不安を和らげ気持ちを穏やかにしてくれます
- カモマイルローマン……気分の落ち込みを落ち着かせ、安定させてくれます
○リフレッシュ効果アップ
- グレープフルーツ……フルーティーな香りで爽やかに緊張から解放してくれます
- ローズマリー……フレッシュな清涼感で頭をスッキリさせてくれます
○疲労回復効果アップ
- サイプレス……老廃物を排出しやすくする作用があります
- ジュニパー……利尿作用、デトックス作用があり疲労感を解消してくれます
バスタイムでおすすめのアロマ活用法
ここでは、夏におすすめのアロマを実際にバスタイムで利用する方法をご紹介します。
○アロマバスオイル
アロマバスをするときには浴槽にアロマを直接入れてはいけません。アロマは水には溶けないので、肌に原液がつくと肌トラブルがおこる可能性もあるのです。必ずアロマを乳化剤のバスオイルで溶かしてから浴槽に混ぜましょう。
■材料
- バスオイル……5ml
- アロマ精油……5滴
■作り方
バスオイル5mlにお好みのアロマ精油を5滴混ぜて、それを浴槽に入れます。
※バスオイルがなければキャリアオイルで代用してもよいです。
○アロマバスボム
バスボムは浴槽に入れるとシュワシュワと泡が出て溶けていく入浴剤で、炭酸風呂が楽しめます。炭酸風呂は普通のお風呂より血行促進、新陳代謝アップに役立ちます。
■材料
- 重曹……30g
- クエン酸……10g
- 片栗粉orコーンスターチ……10g
- 精製水or無水アルコール……適量
- アロマ精油……10滴
■作り方
- ①重曹、クエン酸、片栗粉を混ぜ合わせ、アロマ精油を加え混ぜます。
- ②スプレー容器に入れた精製水を少しずつ吹きかけて湿らせます。
- ③押し固めて半日~1日乾燥させたら完成です。
固めるときはお好みの型に入れてもいいし、ビニール袋やラップに入れて握り固めてもいいです。片栗粉はなくてもいいですが、つなぎの役割をしてくれるのであった方が作りやすいです。精製水は少しずつ吹きかけないと発砲するので注意しましょう。
○アロマ石鹸
お好みの香りのオリジナル石鹸で体を洗うことでバスタイムを楽しむことができます。石鹸基材はいろいろありますが、まずは簡単に作れるアロマ石鹸を試してみましょう。
■材料
- グリセリンソープ……50g
- アロマ精油……10滴
■作り方
- ①グリセリンソープを溶かしやすくするために2cm角くらいにカットして、湯煎で温めて溶かします。電子レンジで溶かしてもOK。
- ②溶けたらお好みのアロマを加え混ぜます。
- ③型に流し込み、固まったら型から外し、涼しいところで乾燥させて完成です。
まとめ
暑い夏はバスタイムが面倒くさくなりがちですが、夏こそ疲労回復のために入浴することが大切です。バスタイムを楽しく快適なものにするためにアロマを取り入れてみてはいかかでしょうか。
アロマの種類はたくさんあるので、まずはお好みの香りから試してみましょう。
【記事監修】アロマセラピスト/セラピスト:河谷 友紀
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
※当サイト内の全てのコンテンツ・情報につきましては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性・安全性・最新性等を保証するものではありません。また、当サイト内の情報により被る、いかなる損失に対しても責任を負いかねます。尚、お問い合わせにつきましても応じかねますのでご了承くださいませ。