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獣医師が解説:猫のフィラリア症感染のメカニズムと予防方法

カテゴリー:

猫 抱っこ

 

猫のフィラリア症感染をご存知でしょうか。フィラリア症は犬だけが罹る病気ではありません。今回は猫のフィラリア症感染のメカニズム予防方法について解説します。

 

猫のフィラリア症感染について

 

フィラリア症は寄生虫の「フィラリア」が心臓に寄生し、喘息のような咳や腹水などの症状が起こったり、突然死の原因になったりします。フィラリアの成虫は30㎝と大きいので、心臓の小さな猫には大きな負担になります。診断・治療共に難しいため、猫のフィラリア症は予防するのが最も大切です。

 

猫のフィラリア症感染のメカニズム

 

フィラリア症は、フィラリアという寄生虫の感染が原因で発症します。

 

⒈ ミクロフィリアの侵入と寄生

 

フィラリア感染している動物の血を吸った蚊が、別の動物の血を吸う時に、蚊の体内にいるフィラリアの子虫ミクロフィラリアが猫の体内に侵入します。

 

感染後しばらくの間は皮下組織や筋肉の中で生活しながら、2回の脱皮を経て最終的に血管内に侵入します。この期間が約2か月と言われています。血管内を移動しながら最終寄生場所の心臓の右心室にたどり着き、心臓内・肺動脈に寄生します。

 

その後3~4か月かけて、長さ30㎝もある成虫になります。

 

⒉ 死骸や成虫によるダメージ

 

成虫になるまでに多くのフィラリアが死滅してしまい、肺にダメージを与えるため、咳などの症状が現れます。

 

生き残ったわずかなフィラリアの成虫は心臓内に寄生しますが、猫の心臓は小さいので、負担が大きく重症になってしまいます。

 

時には、本来の寄生部位ではない「肺」「眼球」などに迷い込み被害を及ぼすこともあります。

 

◎猫のフィラリア症の症状

 

  •  食欲不振
  •  元気消失
  •  咳
  •  運動を嫌がる
  •  突然死

 

猫のフィラリア症の予防方法

 

■予防薬は月に1回、決まった日に投与

 

フィラリアを予防するには、フィラリア予防薬を1か月に1回、決まった日に投与しましょう。

 

フィラリア予防薬でよくある誤解は、フィラリア予防薬は蚊に刺されないようにする薬だと勘違いしていることです。フィラリア予防薬は1か月に1回、体内に侵入してしまったフィラリアの子虫を駆除する「駆虫薬」です。

 

この子虫が血管内に侵入するまでに駆虫しないと駆除できなくなり、心臓にまで到達してしまいます。血管に入る前に駆除する必要があります。

 

■予防薬は皮膚につけるタイプが主流

 

猫のフィラリア予防薬は犬ほど種類が多くなく、現在よく使用されているものは皮膚につけるタイプのお薬です。猫は薬を飲ませるのが難しい子が多く、全量投与できないと確実な予防ができなくなりますので、つけるタイプの薬のほうが猫の場合は良いでしょう。肩甲骨のあたりに塗布するだけで効果があり、フィラリアの予防だけでなく、ほかの寄生虫にも効果を示す便利な薬があります。

 

■予防期間は?

 

フィラリアの予防期間は地域によって異なります。蚊が飛び始めてから1か月以内、蚊が飛ばなくなってから1か月後までが予防期間になりますので、かかりつけの獣医師に相談してください。

 

子猫

 

※室内飼いでの注意点

 

室内なので蚊は大丈夫だという意見をときどき聞きますが、室内でも蚊は飛びますし、私たちも刺されます。窓を開けるときには必ず網戸にしたり、蚊が室内に入り込まないように注意しましょう。最近、スプレーをするだけで長時間虫をよけることができる商品もあります。

 

蚊取り線香などでも効果はあるかもしれませんが、猫が室内にいる場合、誤食・火傷・火災などの恐れがありますので、あまりお勧めしません。

 

まとめ

 

猫のフィラリア予防は最近盛んに言われるようになりました。猫のフィラリア症は犬のフィラリア症と異なり動物病院内の検査による発見が難しく、症状が現れた時には病気が進行していることが多いです。有効な治療方法もあまりなく対症療法になってしまいます。

 

猫のフィラリア症は感染しないように予防することが一番大切です。1か月に1回皮膚につけるだけで予防可能です。しっかり予防してあげましょう。

 

【執筆】獣医師:平松 育子

 

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