1日に必要なDHAの摂取量
DHAは食べ物からとろうとすると、1日中食べ続けないと必要な摂取量を摂ることが出来ません。サプリメントを使うなど必要量を補う工夫が求められています。
DHAの効果
DHAとは主に魚に含まれている成分であり、記憶力や学習能力を高める効果があるとされています。脳内に直接作用する物質であり、「頭が良くなる」成分として有名ですが、その他にも血流を良くして生活習慣病を予防したり、精神を安定させる作用もある健康成分です。
記憶力や学習能力を高める
DHAはすべての脳細胞の膜に含まれる成分であり、特に記憶や学習に関わる海馬に集中しています。本来血液に含まれる成分は脳内にまで行きませんが、DHAは数少ない脳に届く物質であり、脳の情報伝達能力を高める作用があります。
特に幼少期など成長中の子に対して与えると、頭がよくなると言います。実際DHAを含む食品を与えた方が知能指数が高くなるというデータが多く存在します。最近では粉ミルクやサプリメントなどでDHAを簡単にとることができますので、それらを食べさせるのもいいでしょう。
血液の流れを良くする
DHAには血管の壁を柔らかくする作用があり、血液が流れやすくする効果があります。また赤血球自体も柔軟にするため、血液がサラサラになり代謝が改善されます。また動脈硬化やそれに起因する脳卒中といった病気のリスクを回避することもできますので、身体の健康でもいい成分です。
精神を安定させる
子どもにDHAを与えると、頭がよくなるだけでなく落ち着きが持てるようになるという臨床データもあります。また成人に対しても認知症を防ぐ効果があるなど精神や脳にプラスの効果があるとされています。子どもだけでなく、大人になってもDHAは効果的といえるでしょう。
DHAの摂取量
厚生労働省によると、DHAの目安摂取量は1日で1,000mg必要とされています。しかし、この量を摂るのは非常に困難です。もっともDHAが豊富な食品であるマグロだけ食べたとしても、1日に800g以上もの量を食べなくてはなりません。しかも加熱するとDHAが減少してしまいますので、すべて生の状態で食べることになります。こんなに食べていてはDHAが摂取できたとしても、他の栄養素とのバランスが崩れてしまいます。そもそもこんなに食べられないでしょう。
DHAを継続的に摂るには?
昨今の日本では、ファストフードの台頭や肉食の恒常化により、魚を食べる量自体が減ってきています。
そこで使われるのが、サプリメントなどの健康補助食品です。通常の食事では到底摂りきれない栄養素もこれを使えば手軽に摂ることができます。
ただし、サプリメントに頼りすぎると依存してしまいかねませんので、普段の食事でとりつつ、それでも足りない場合に補うというかたちをお勧めします。食事から500~600mgほど摂取して、残りはサプリメントから摂るというのが理想的でしょう。
サプリメントの使い方
マグロを1日中食べ続けても、通常の食材から必要なDHAを摂取することはできません。それが現代ではサプリメントの開発によって、容易にできるようになりました。しかし、あまりサプリメントに頼ることはおすすめいたしません。栄養素が偏るリスクもあり、通常の食事に含まれる栄養が失われしまいます。何より、他の栄養素と同様に過剰症のリスクもありえます。実際毒性の少ない亜鉛の過剰症はほとんど報告されていませんでしたが、サプリメントの普及によって下痢や腹痛などを引き起こすようになりました。DHAにも同じことが起こりえますので、あくまでサプリメントは「健康補助食品」であり、メインで使わないようにしましょう。
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