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獣医師が解説:犬の血尿の原因は? 緊急時の見分け方のポイント

カテゴリー:

獣医

 

血尿」とは文字通り、おしっこに血液が混ざっていることを言います。血尿が出るということは、何かしらの異常があることを意味しており、放っておくべきではありません。この記事では、の血尿の原因や、緊急時の見分け方、病院へ連れて行くときのポイントなどを皆様にお伝えしたいと思います。

 

犬の血尿は何が原因なの?

 

血尿の原因は様々です。非常に多いのが、細菌がおしっこの中で増殖して起こる「膀胱炎」です。また、膀胱の中で石ができてしまうことも多く、それにより膀胱が傷つき出血してしまうことがあります。前立腺での炎症や腫瘍によっても血尿が起きることがあります。

 

対処しなくても良い血尿である場合もないわけではありませんが、そのようなことは少ないです。血尿は基本的に放っておくべきではありません。

 

とは言っても、緊急なのかそうでないのかの区別も重要ですよね。その日のうちに病院に連れていくべきなのか、それとも数日ぐらい後でも大丈夫なのか、状態によって様々です。その見分け方を以下に紹介します。

 

犬の血尿

 

緊急なのかそうでないかの見分け方

 

○緊急な場合

 

◎血尿に加えて、元気や食欲がない、ぐったりしている、あるいは歯茎や舌が白いのいずれかに当てはまる場合

 

原因として、腫瘍、赤血球の破壊によりおこる溶血性貧血、もしくは細菌が原因でおこる腎盂腎炎(じんうじんえん)が考えられます。いずれも一刻を争います。対応が遅れれば、死んでしまう可能性が非常に高いです。

 

◎おしっこの量が極端に少ない

 

膀胱の中でできた石や腫瘍などが、おしっこの通り道を塞いでいる可能性があります。この場合、犬は少なからず痛みを感じています。特に、おしっこするときは非常に痛いでしょうね。

 

また、時間が経つと、本来ならおしっことして排泄すべき老廃物が体の中に溜まってしまい、これによりぐったりしてしまう可能性があります。命に関わる可能性が高いです。すぐに獣医に対応してもらいましょう。

 

◎避妊していない

 

見た目は血尿でも、実は血尿でないことがあります。子宮から血や膿が出てきて、それがおしっこに混ざっている場合です。

 

その場合、「子宮蓄膿症」である可能性が非常に高く、子宮の中で細菌が増殖し、重度になると全身に細菌が回ってしまい、最悪、死に至ります。子宮蓄膿症の場合、必ずではありませんが、元気や食欲がなくなったり、水を飲む量やおしっこの量が多くなったりもしますので、よくチェックしておくと良いでしょう。

 

○緊急でないが、早いうちに病院に連れていった方が良い場合

 

◎去勢していない

 

去勢していない男の子の場合、前立腺での炎症により、血尿が起きている可能性があります。かなり痛む場合もあるので、早いうちに病院に連れて行った方がいいです。

 

◎頻尿がある、もしくは血尿しか症状がない

 

膀胱の中で、細菌が繁殖しているか、結石ができている可能性が考えられます。今すぐに緊急な状態になる可能性は低いですが、長い間放っておくと状態が悪くなってしまいます。なるべく早いうちに病院に行きましょう。

 

犬の血尿

 

病院に連れて行く際のチェックポイント

 

出来るなら、ご自宅の床などでしたおしっこをスポイトなどで採取して、病院に持ってきていただけると助かります。そうすれば、わざわざ病院でおしっこを採取しなくてもよくなることが多いですし、診断の助けにもなります。

 

また、おしっこがしてあるペットシーツを持っていくだけでも、多少なりとも有益な情報となります。

 

最後に、血尿がある場合、併せてチェックしておくべきことをご紹介します。

 

○おしっこに関すること

 

  • 血尿の程度(一部が赤いだけ? 真っ赤? 茶色? 褐色?)
  • 血尿のタイミング(おしっこの出始めは黄色い? 全部赤い?)
  • 頻尿かどうか(1日何回ぐらい?)
  • 1回のおしっこの量
  • 出てきたおしっこは細くないか
  • おしっこをするとき、痛そうではないか
  • 血の塊や石は混ざってないか
  • いつもと違うニオイはするか

 

○おしっこ以外のこと

 

  • 元気・食欲はあるか
  • 吐いたり、下痢したりしていないか
  • 散歩や階段の上り下りなどの運動量に変化はあるか
  • 水を飲む量はどれくらいか、前より増えているか
  • ふらついたりするか
  • 避妊・去勢はしてあるか
  • 陰部から膿や血が出てきていないか
  • 熱っぽくはないか
  • 食べているごはん、おやつ、野菜など(特にほうれん草、アスパラガスなど石ができやすくなるものを食べてないかどうか)

 

犬の病気

 

 まとめ

 

血尿を放っておくと重大時になりかねません。また、血尿は基本的には獣医でしか対応できません。皆様にできることは、なるべく多く、かつ正確な情報を獣医に提供することです。気になることは何でも獣医に伝えましょう。

 

また、このような記事をチェックしてくださった皆様は、多少なりとも犬の血尿に関心があるということでしょう。僕は、獣医として、犬好きの一人として、非常にうれしく思います。そのお気持ちのまま、皆様ができる限り勉強され、また、可能な限り綿密に、お近くの動物病院の獣医と会話していただきたいです。

 

そうすることで、この世のすべての犬がより幸せになってくれれば、望むべくもありません。

 

【記事監修】獣医師:長川雅佳

 

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