生蜂蜜(生ハチミツ)はスゴイ! その効能と栄養
生ハチミツと普通のハチミツ(加熱処理)とでは、どんな違いがあるをのかをご存知でしょうか? 実は、生ハチミツと比べると、その効能や栄養にも違いがあるのです。そこでハチミツを選ぶときの参考になればと、生ハチミツの良い部分をまとめてみました。
生ハチミツと普通のハチミツの違い
生ハチミツは、加熱処理や濾過(フィルター)を一切せず採取されています。
それ故に、その組成は自然のままかつ滋養も豊富で、非常に多くの天然の有用酵素類を含有しています。栄養バランスが自然のままのハチミツは、殺菌作用により長期間変化なく保存ができます。
またハチミツの組成は、10℃の熱を加えると10%壊れると言われています。ハチミツは、45度以上になると徐々に、その貴重な成分や効果が失われていってしまうのです。
完熟生はちみつは、加熱処理されていないので、ミツバチたちによって温められます。 巣箱内では、集められた花蜜の水分を内勤蜂によって体温と羽風によって取り除かれます。羽によって起こされた旋風と体温で糖分濃度が80%以上に高められ、ミツバチの唾液中に含まれる酵素類が加わり、二糖類(蔗糖=砂糖)からブドウ糖と果糖の単糖に分解され、「完熟生はちみつ」となります。
高品位のハチミツを得るには、このようにミツバチに任せた生産方法が最も求められるところですが、生産性を優先している養蜂場では加熱処理をしています。ミツバチの体温により作られる熱風は、全て花蜜の高エネルギー、つまりグリコースが熱源となります。糖度を上げる目的は、越冬の為など長期に渡る保存が必要になるからです。
生ハチミツは、完熟した物を絞っただけの希少なハチミツなのです。非加熱の生ハチミツを手に入れるのは、なかなか大変です。日本では、有効成分が豊富な天然の非加熱ハチミツは、本当に極少量でスーパーなどの小売店で見つけるのは、まず難しいでしょう。
流通しているハチミツの多くは、生産効率を高める為、完熟を待たずに早搾りをして、水っぽい糖度の低いハチミツを加熱して水分をとばしているハチミツが多いです。そのため、ハチミツ本来の効果はまったく期待できないと言っても良いかもしれません。
生ハチミツの賞味期限
完熟蜂蜜は永久的に品質の変化は無く、数千年前のピラミッド内で発見された蜂蜜に何ら変質が見られなかったことは有名です。
従って、多くの加熱加工された量産品のはちみつとは異なり、天然完熟生蜂蜜には賞味期限が無いに近いです。(法律上賞味期限が明記されていますが)長期保存することによってのデメリットしては、風味が落ちてしまいますが、品質に関しては問題ありません。
但し、直射日光が当たる場所では保存に適していません。直射日光が当たらないところで保存してください。容器などもプラスチック容器よりガラス製や陶器の容器に入れておくのをオススメいたします。蜂蜜を長期保存していると結晶化している事がありますが(特に冬場)そうした場合は、ぬるま湯で湯煎をすれば元に戻ります。熱いお湯で湯煎してしまうと生ハチミツの成分が壊れてしまいますので注意してください。
詳しくは→はちみつの固まる原因と戻し方
生ハチミツの効能と栄養
生ハチミツは、加熱処理されたハチミツより、栄養価が高いです。
(詳細はこちらの記事→ ハチミツの栄養とその効果、効能!!)
熱処理をしないことで、酵素・乳酸菌等の有効成分が生きていて、ハチミツが本来持っている味や香りを楽しむことができます。栄養素や酵素をしっかり吸収することが可能で、殺菌&抗菌の効果も維持できているのです。
熱処理をしてしまうと、ハチミツの効能である、「傷口を治す効果」や「口内炎を治す効果」のあるビタミンや、ミネラル、酵素、抗生、フラボノイド、天然の酸などがすべて熱によって、ダメになってしまいます。
また生ハチミツは長年、薬として使われてきこともあり、ロシアでは外科手術のあとに生ハチミツを使って傷口の治りは、他のどの方法よりも早いという臨床結果も出ています。
またアメリカでも、外科において傷口を完全に化膿から守るだけではなく、傷口の回復を他のどんな方法よりも早くさせると言われて生ハチミツの凄さが見直されてきています。
生はちみつの効果・効能
基本的に普通のハチミツと効果などは変わりませんが、生ハチミツの方が栄養価がそのまま生きていますので効果が高いです。
- 殺菌効果
- 傷の治癒
- 疲労回復効果
- 口内炎治療
- 喉のケア
- 二日酔い防止・解消
- 便秘の改善(整腸作用)
- ダイエット効果
蜂蜜の栄養とその効果、効能で詳しく書いております。
生はちみつの効能:放射線治療後の口腔粘膜炎(口内炎)に効果的
まとめ
健康の為にハチミツをと思って摂取するのなら、文句なしに生ハチミツがオススメ。
そしてさらに健康効果を求める方には、そんな生ハチミツの中でもニュージーランドに自生する「マヌカ」の花蜜より採取される非加熱のマヌカハニーがオススメです。
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★注意★
※1歳未満の乳幼児には蜂蜜を食べさせないでください。
一般的には蜂蜜は、ボツリヌス菌の芽胞が稀に混入している危険があり、 1987年から厚生労働省では1歳未満の乳児にハチミツを食べさせないようにと指導しています。
ボツリヌス菌の芽胞は土壌や空気中などに広く分布しており、酸性に保たれている大人の消化器官の中では発芽しませんが、 消化器官の発育や抵抗力が弱い新生児では発芽し、乳児ボツリヌス症を発症させることがあります。
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