高齢者のカウチポテト症候群は適度な運動とサプリメントで予防しよう
今回スウェーデンで行われた研究によると、高齢者のカウチポテト症候群(ソファーに座ってテレビを見続けている人)は健康リスクが高まることがわかりました。今回は、高齢者のカウチポト症候群の予防に有効な運動とサプリメントをご紹介します。
高齢者のカウチポテト症候群は適度な運動とサプリメントで予防しよう
この度スウェーデンのオレブロ大学(Orebro University)の研究チームにより行われた研究によると、高齢者のテレビを長時間見続けてソファーで長時間過ごす生活習慣が健康に悪影響があることがわかりました。この研究では、65歳以上の120人の女性の健康とライフスタイルを調査したところ、日中の身体の活動不足や運動不足が健康に大きく影響を及ぼすことが明らかにされました。自宅で長時間座りっぱなしの人は、糖尿病や心臓病の発生率が高いという結果が出ています。これらのリスクを軽減するためにどの程度の運動量が必要であるかは、示されませんでしたが、 数十分の歩行でこのようなカウチポテト症候群の健康リスクは随分軽減できることもわかっています。研究者らは、1日の運動は10分で十分心臓病などを回避する効果があると述べています。研究チームによると、1日わずかな運動でも毎日行えばよいということです。運動の種類としては、ゆっくりとした歩行よりも、ある程度スピード感のある歩行のほうが心臓の筋肉を鍛えるには効果的です。特に高齢者になると、1日家にこもりがちで、一歩も外に出ない、ほとんど動かずに座ってばかりいるという人が増えます。このような状況は、筋肉を衰えさせ、次第に運動能力が弱っていきます。足腰が弱くなるのもそれが原因となり、心臓の筋肉が衰えて、少し動いただけで息切れがしたり、体力が無くなって動くことが億劫になります。精神面にも悪い影響があり、毎日ぼんやりとソファーに座ってテレビをみていると、気持ちも沈みがちで、物事への関心がしだいに薄れていきます。高齢者の鬱や気分の落ち込みは、このような家にこもりがちの生活が発端となります。さらに、座りっぱなしで身体の活動が少なくなると、脂肪燃焼も低下して肥満や糖尿病にもつながります。
予防には適度な運動とサプリメントがおすすめ
そこでおすすめしたいのが、適度な運動とサプリメントです。運動としては、高齢者の方には、屋外での活動がおすすめです。特に良いのがウォーキングです。ウォーキングは、公園や自然の中を歩くことで、気分転換もでき、適度な運動になります。屋外に出て日光を浴びることは高齢者の方に必要なビタミンEの摂取にもつながり、健康効果もあります。屋外に出て公園や地域の人と話をしたり、交流を持つことは精神的な健康にも良い面があります。研究者らが述べているように1日10分程度ですので、それほど体に負担のかからない運動です。やや速足で歩いたほうがより筋肉を強くする効果があります。そして毎日歩くことで、規則正しい生活習慣をつくることもできます。もう一つの方法として、サプリメントです。サプリメントを運動と一緒に活用するとさらに効果が高まります。サプリメントの種類としては、コエンザイムQ10はいかがでしょうか。コエンザイムQ10は加齢とともに失われる成分を補給するのに有効です。コエンザイムQ10には、高い抗酸化作用があるので体の老化に良く、体の錆を防ぐサプリメントとして人気があります。運動をしなくなって弱った関節の機能を高め、運動能力を高めるのにも有効です。高齢者の方がいきなり運動をして関節などを痛めてしまわないようにコエンザイムQ10を利用しましょう。さらに心臓病、糖尿病、血圧下降などにも良い効果が期待されていますので、家に閉じこもりがちでカウチポテト症候群の方はおすすめのコエンザイムQ10です。運動とサプリメントでしっかり予防していきましょう。
(文:宮本燈)
引用文献
Nilsson, A., Wåhlin-Larsson, B., & Kadi, F. (2017). Physical activity and not sedentary time per se influences on clustered metabolic risk in elderly community-dwelling women. PloS one, 12(4), e0175496.
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