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低炭水化物ダイエット(ケトン体ダイエット)は体に悪いのか?

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悩み

 

最近、テレビなどでよく目にするケトン体とは? 炭水化物との違いは? 実は、ケトン体はエネルギーを作るとても重要な物質。以前より、てんかんの治療用に用いられてきましたが、最近の研究によって、低炭水化物ダイエットケトン体ダイエット)による血糖値やコレステロール値の改善も報告され、注目を集めています。ここでは、ケトン体がどのような物質で、低炭水化物ダイエットが体にどんな影響を与えるのかなどを、最近の研究を紹介しながら説明していきます。

 

今流行りの低炭水化物ダイエットとは

 

低炭水化物ダイエットとは、炭水化物中の糖質が過多になると太ってくるので、その摂取量を減らしてダイエットに結びつけようとするものです。

 

従って、正確に言えば、「低糖質ダイエット」と言えます。このダイエット法は、アトキンス博士がアメリカ人の肥満・糖尿病対策として考案したケトン体ダイエット(アトキンス式ダイエットあるいはケトジェニックダイエット)と言われる方法に基づくものです。

 

また、今流行りの炭水化物摂取量を減らすダイエット法は、以下の様に詳しいダイエット法において幅広いバリエーションを持っています。

 

  • 三食全て炭水化物を摂らないという極端なもの
  • ケトン体ダイエット(アトキンス式ダイエット)に準拠した厳密な計画的食事制限を行うもの
  • 一食だけ炭水化物を摂らないもの
  • 単に炭水化物の摂取量を通常よりも減らすもの

 

この記事では、それら全てを包括したダイエット法の名称として、「低炭水化物ダイエット(ケトン体ダイエット)法」という名称を使います。

 

サラダ

 

炭水化物を減らすことで生成されるケトン体とは何か?

 

ケトン体は、バイクの油汚れ落とし、マニキュアの除光液、塗料の溶剤など様々な用途の洗浄、溶解、接着に使われているアセトンの仲間です。

 

糖質の利用障害や摂取不足により体内で糖質が足りなくなると、肝臓で脂肪を構成している脂肪酸が分解されてケトン体となり、それがエネルギーとして使われます。

 

I型糖尿病患者では、グルコースを分解してエネルギーを作る時に必要なインスリンが足りないため、グルコースをエネルギー源に使えません。

その代わりに、脂肪からエネルギーを作るためにケトン体が多く出てきます。また、過激な炭水化物ダイエットの際にもケトン体が作られます。このように、ケトン体は、グルコースとは別の経路で体のエネルギーを作り出す物質です。

 

フィットネス

 

体に与える影響は良いのか? 悪いのか?

 

本来は、糖尿病患者の治療の一環として、あるいは強度の肥満の改善のために開発されたこのダイエット法を、健康な人がダイエットに使うとどうなるのでしょうか。

ケトン体を使ったダイエット法に注目した研究が、近年、数多く発表され始めています。

 

健康面への負の作用を示す大規模な研究

 

ハーバード大学のFung氏率いる研究チームが行なった調査(2010)では、約13万人の男女の低炭水化物摂取者を対象とした20年以上に及ぶ調査を行い、調査対象となった人々で、心血管系疾患などでの死亡率が高いことを示しました。

 

その中でも特に、動物性食品ベースの低炭水化物食摂取者の死亡率の方が、植物性食品ベースの低炭水化物食摂取者よりも高いことが分かりました。また、国立国際医療センター(2013)は、500報近い研究報告の中にある27万人以上のデータを基に、低炭水化物摂取者の死亡率の解析を行いました。

 

その結果、低炭水化物摂取者では、長期的にみて原因を問わない死亡率が、普通食摂取者よりも高い傾向があることが示されました。その一方、心血管系疾患による死亡リスクや罹患リスクは、低炭水化物摂取者で特に高いわけではなく大きな影響が見られないことが示されています。

 

多くの病気の改善に効果があるという研究

 

ケトン食(ケトン体ダイエット法に基づく食事)の糖尿病への有効性を示すデータが数多く報告されています。

 

ある研究者が行なった実験で、II型糖尿病患者に1年間以上に渡ってケトン食を与えたところ、血糖値を始めコレステロール値などに改善が認められました。また、特殊なミルクなどを利用したケトン食療法は、難治性てんかんの治療法の一つとして欧米などで実施されています(一般社団法人、日本小児神経学会、2016)。

さらに、マウスやラットでの実験から、ケトン食の抗炎症効果や運動能力と認知能力の上昇も認められています。

 

このように長期的に見た場合、低炭水化物ダイエット(ケトン体ダイエット)法の評価は、まだ定まってはいません。

従って、極端な低炭水化物ダイエット(ケトン体ダイエット)法は、糖尿病や高度の肥満解消などの目的、あるいはトレーニング用などに短期間に限定して行う方が無難と言えます。

 

健康

 

まとめ

 

昨年、糖尿病を専門分野とする医師のための専門誌「プラクティス」(医歯薬出版、2017年1月発行版)でケトン体についての特集が組まれ、国立国際医療研究センター・糖尿病研究センターの植木浩二郎氏が「ケトン体は効率のいいエネルギー基質であり、多面的な採用を持つ機能分子であることが明らかになってきた」と述べるなど、ケトン体への注目が徐々に高まってきています。

炭水化物摂りすぎの傾向のある日本人にとって、適度の炭水化物ダイエット(ケトン体ダイエット)は健康維持にとって効果的です。しかし、炭水化物はエネルギー源として最も重要な栄養素ですから、無計画に、極端なやり方で実行することは止めてください。

 

【記事監修】理学博士:佐俣 哲郎

 

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