ミネラルの効果効能と役割①(ナトリウム・マグネシウム・リン)
5大栄養素のひとつのミネラル、人間に必要なミネラルは16種類あります、それらミネラル(ナトリウム・マグネシウム・リン)の効果効能と役割を纏めてみました。
ミネラルとは
ミネラル(無機質ともいいます)とは、人間の体には必要量としては少ないのですが、人間の体の中では作り出すことができないため、食べ物から摂る必要があります。5大栄養素の1つでもあり、体をの組織を作る原料で人間にとって必要不可欠な成分で、人間の体の構成の約4%はミネラルです。必須ミネラル13種類(ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)とその他必要となるミネラルが4種類(イオウ・塩素・コバルト・フッ素)あります、他にも、スズやニッケル、金などの多くの元素が体内に含まれていますが、その必要性については未知のことが多く、現在も研究が進められています。ミネラルは食べ物から摂取の必要があるのですが、多すぎても少なすぎても健康の維持増進には良くないので量を注意しながら摂取しないといけません。中でも注意が必要なミネラルとしては、カルシウム、鉄分は不足気味で、ナトリウムは取り過ぎるの注意が必要なミネラルになります。
ナトリウム
ナトリウムとは、体の機能を調節し、生命活動の維持に必須のミネラルでカルシウム、リン、カリウムに次いで多く存在しているミネラルであり、体内存在量は体重の約0.15%です。そのうちの3分の1は骨に、残りは多くが細胞外液に存在して、細胞機能の維持には欠かせないミネラルで、筋肉や神経を正常に保つ働きがあります。
ナトリウムが欠乏すると、血液の循環量が減り、倦怠感や疲労感を起こします。また、消化が進まずに食欲不振や吐き気を催したり、筋力が低下し筋肉痛が起こりますが、普段の生活を行う上では十分な量を摂取しているため不足することはほとんどありません。特に日本人はナトリウムの摂取量が多く、食塩以外にも醤油、味噌、漬物などに多く含まれているので摂取し過ぎないように注意が必要です。欠乏する原因としては、高温・多湿の環境での作業、スポーツなどで多量の汗をかいたときや、激しい下痢をしたときに欠乏する恐れがあるので注意が必要です。ナトリウムを摂取し過ぎると、細胞内外のミネラルバランスが崩れ、むくみを生じたり、高血圧になりやすいです。他にも脳卒中や胃がんのリスクが高まります。
主な効果
- 細胞の機能を維持する効果
- 筋肉の収縮・弛緩の働きを保つ効果
- 神経機能を正常に保つ効果
マグネシウム
マグネシウムとは、体内で約300種類以上もの酵素の働きを助けるミネラルの一種で、カルシウムと密接な関わりがあり、骨の健康を維持する働きもあります。他にも、体内で行われるほとんどすべての生合成や代謝の働きに必要な重要な役割を持つミネラルです。
マグネシウムは、7番目に多く含まれるミネラルで、体内に約25 gあり、50~60%は骨に存在してカルシウムやリンなどとともに骨をつくっています。残りの約20%は筋肉中に存在し、そのほかの残りは多くが脳、神経、肝臓、血液、細胞内液にたんぱく質と結合した形で分布し、酵素の働きを助けて細胞で行われる機能に関わっています。またる炭水化物、脂質、たんぱく質の代謝に関わっており、炭水化物、脂質、たんぱく質からエネルギーをつくり出す過程では酵素が必要なため、マグネシウムは酵素が働くために必要不可欠な栄養素です。特に、炭水化物 の代謝でマグネシウムが重要です。これらで作り出されたエネルギーを効率良く利用するためにもマグネシウムが関係しています。
マグネシウムが欠乏すると、血圧上昇、不整脈、動脈硬化、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患のリスクが高まり。悪化すると、発育不全、筋肉の痙攣、皮膚や筋肉などへのカルシウム沈着、神経過敏症などの神経症状、不安や抑うつ症などの精神症状、記憶障害、注意力散漫などの症状が現れます。しかし、通常の食事をしている場合、マグネシウムが不足することはほぼありませんので安心してください。ただし睡眠不足や運動不足、ストレスが多いとマグネシウムが消費しやすいので注意してください。マグネシウムを取り過ぎても尿や汗と一緒に体外に排泄されるので大丈夫ですが、腎臓に障害がある方は、マグネシウムの摂取量を減らしてください。
主な効果
- 丈夫な骨をつくる効果
- 高血圧を予防する効果
- 心疾患を予防する効果
- 生活習慣病の予防・改善効果
- 精神を安定させる効果
リン
リンとは、体を構成するミネラルで筋肉、神経、脳、肝臓などすべての組織に含まれており、体内に含まれるリンは体重の約1%で、体内に豊富に含まれる多量ミネラルになります、このうち約80%はカルシウムやマグネシウムと結合し、骨や歯を形成しており、残りの約15%の大部分はたんぱく質や脂質、糖質などと結合し、細胞膜のリン脂質として、DNAやRNAなどの核酸の構成成分として、あらゆる細胞に存在しています。また、脳への働きも重要で、リン脂質となって脳をつくるために欠かせないミネラルです。
リンが欠乏すると、歯周病、骨軟化症、筋肉の衰え、疲れやすくなる症状や、子供がリン不足になると、健全な発育が遅れてしまうなどの症状が出る恐れがありますが、リンは日常食様々なものに含まれているので、通常の生活で不足することはないです。逆に摂取し過ぎると、血液中のリン濃度が上昇すると、体内でカルシウムとのバランスがくずれ骨から血液中にカルシウムが放出されるため、骨のカルシウム量が減少し、骨が弱くなったり、肝機能の低下、副甲状腺機能の亢進をきたし、腎臓に負担がかかります。特に日本人はカルシウム摂取量が不足しており、反対にリンを摂取しすぎる傾向なので注意が必要です、特に清涼飲料水やインスタント食品、スナック菓子等に食品添加物として入っていますのでこれらの物の食べ過ぎに注意してください。
主な効果
- 骨や歯を丈夫にする効果
- エネルギーを蓄える効果
- 神経や筋肉の機能を正常に保つ効果
まとめ
ミネラルは、身体を作っている重要な栄養素であり、摂りすぎても少なすぎてもいけないので、注意しながら摂取してください。ミネラル類はローヤルゼリーにバランスよく豊富に含まれている成分ですので、下記サイトを参考に。
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