キウイフルーツは皮ごと食べてさらに栄養価アップ!
キウイといえばビタミンCというイメージがありますが、実はそのほかの栄養価もとても高いフルーツであります。また、キウイは皮ごと食べるとさらに栄養価が高まります。皮ごと食べるなんて信じられない! そんな感想をお持ちの方に、キウイの栄養価と皮ごと食べるレシピをご紹介します。
キウイの栄養価について
キウイは中国が原産ですが、ニュージーランドで品種の改良が行われ世界に広まりました。日本には1964年にはじめて輸入され、現在では北海道と沖縄県を除く全国で栽培されています。そんなキウイの魅力は、甘ずっぱいおいしさだけではありません。
なんといっても栄養価の高さは、フルーツの中でもトップクラスです。
○トップクラスの栄養価
キウイブランドのゼスプリ・インターナショナル・ジャパンが調査した、17種類の栄養素の含有量を比較した「栄養素充足率スコア」によると……
- ビタミン類:ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、E、ナイアシン、パントテン酸、葉酸
- ミネラル類:カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、亜鉛
- その他:たんぱく質、食物繊維
以上の栄養素で、キウイはフルーツのなかでトップクラスであります。
○その他のフルーツとの栄養価の比較
朝のフルーツの代表としてキウイとバナナの栄養価を比較してみましょう。
キウイはバナナに比べると低カロリーで低脂質なのが一目瞭然。では、キウイの栄養価のそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
キウイの栄養価の特徴と効果効能
◆ビタミンC
キウイに含まれるビタミンCは100g中におよそ70mg。みかんの2倍量に相当します。風邪予防や美肌効果も期待されます。
◆カリウム
カリウムにはナトリウムを体外に排出させる働きがあり、高血圧予防効果が期待されます。また、カリウムは筋肉の働きに関与しているので成長期のお子様や、普段重労働なお仕事をされている方にも必要な栄養素です。
◆食物繊維
キウイに含まれている豊富な食物繊維は整腸作用に効果があります。
◆ビタミンE
アンチエイジングのビタミンE。抗酸化作用があるので体内の活性酸素の活動を抑える作用が期待されます。
◆アクニジン
たんぱく質分解酵素。お肉やお魚料理の後のデザートとしていただくと、消化促進効果が期待されますし、お肉料理に下味にすりおろしたキウイをまぶして漬けておくとお肉や柔らかくなります。
◆ポリフェノール
抗酸化作用のあるポリフェノールは、キウイの種に多く含まれています。
キウイの皮の栄養価
実はキウイの本場、オセアニア地域のニュージーランドやオーストラリアの人々はキウイを皮ごと食べているそうです。筆者も皮ごと食べています! 皮ごとのほうが甘味も強く感じられておすすめです。
キウイの皮に含まれる栄養価の特徴
- 食物繊維は果肉の2倍
- 腸に作用して免疫力を高めてくれる多糖体も果肉より皮に多く含まれている
- 抗酸化作用のあるポリフェノールは果肉の3倍
皮ごとの食べ方
- よく洗って、丸ごとかぶりついてみてください。ヘタが気になる場合には取り除いて。
- それでも皮が気になる方は、ジューサーなどでスムージー風にどうぞ。
おいしいキウイの選び方
- 毛が生え揃い、まばらでないもの
- シワがなく、ピンとハリのあるもの
- 形の整ったもの、いびつでないもの
また、硬いキウイを早く食べたい時には、エチレンガスを放出させるりんごやバナナと一緒に保存することで早めに柔らかくなります。
キウイを皮ごと食べるレシピ
★キウイスムージー
「キウイ」「バナナ」「ほうれん草」「レモン汁」を各お好み量ジューサーにかけてなめらかにしていただきます。
★皮ごとキウイと生ハムのオードブルサラダ
「くし型に切った皮ごとキウイ」「生ハム」「ベビーリーフ」「レモン」をきれいに盛り合わせ、お好みのドレッシングやオリーブオイル(もしくは亜麻仁油)、塩、こしょうをかけます。
■キウイアレルギーに注意
キウイを食べるとかゆくなるなど、キウイはアレルギーを起こしやすい果物のひとつです。その原因のひとつに、たんぱく質分解酵素である「アクニジン」があります。小さなお子様などは特に注意が必要です。
一口食べただけで、口の周りや喉のイガイガなど不快感を覚えたらすぐに食べるのを止め、医療機関を受診しましょう。キウイのアレルギー症状は呼吸器や消化器などにも現れることがあります。呼吸がしづらくなったり、意識をなくしてしまうアナフィラキシーショック状態になることも。
どちらの場合も医療機関を受診、ショック状態が起こった場合などは救急車を要請してください。
まとめ
イガイガした皮が特徴のキウイ、皮を触ったイメージで皮を取り除きたくなりますよね。でも、皮に含まれる栄養価は無駄にせずに一緒に食べるのがおすすめです。ぜひ、一口チャレンジしてみてください。あれ、意外と大丈夫だと思うかもしれません。
この機会に、皮ごとキウイで健康生活をはじめてみませんか。
※お肌が敏感な方、かぶれやすい方はキウイの皮の繊維で肌や粘膜に触れた部分が炎症を起こすこともありますので注意しましょう。
【執筆】栄養士:志賀 靖子
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