オーガニックな暮らし:食品と有害物質②
オーガニックや自然派志向の方にとって、大切なのが食品選びです。良い食品を選ぶことはとても重要なのですが、一方でどうしても避けられないのが農作物や魚、水などに含まれる有害物質です。今回は、オーガニックな暮らしに関するお話として、食品に含まれる有害物質についてお話します。
オーガニックな暮らし:食品と有害物質②
家庭内で油外物質を除去するには
オーガニックや自然派志向の生活を求めるなら、気になるのが食品の安全性です。そこで登場するのが食品に含まれる有害物質です。我々が毎日口にしている食品は、近代化された農業や衛生管理の行き届いた加工過程を経て作り出されるので、ある程度は免れません。しかし、個人の意識や注意次第でいくらかは軽減することはできます。
市場に出回る農作物や水産物に含まれる有害物質は、許容範囲を超えないことが義務づけられていますので、一度に大量に摂取してしまうことはありません。
しかし、一つ一つの量は少なくてもそれが何種類も重なると、最終的に摂取する量が予想以上に多くなることがあります。そのため、できるだけ一つ一つの食品に含まれる農薬の量を軽減するには、家庭でも有害物質を除去する工夫をすることが大切です。調理の際にひと手間加えるだけで、食品に含まれる有害物質を軽減することができます。
ひじきの水戻し方法
ひじきには無機ヒ素が含まれているので、できるだけそれらを摂取しないように工夫すべきです。ひじきに含まれる無機ヒ素は、水戻しの時間が関係しています。
東京都の保健所の調査によると、芽ひじきと長ひじきのヒ素の含有量は、芽ひじきが1.3mg、長ひじきが1.08mgです。しかし、その水戻しの時間によって無機ヒ素の溶けだす量が違ってきます。
30分の水出しでは、芽ひじき048g(36%)、長ひじき0.37g(34%)なのに対して、60分の水戻しにすると、芽ひじきは0.89g(68%)、長ひじきは0.74g(68%)と倍近く溶けだします。水戻しは、できるだけ短時間にするのが良いとされています。無機ヒ素の濃度を低くするために水をたっぷりと使い、水戻しをした後の水はよく切りましょう。水戻しに使用したボールはよく洗い、無機ヒ素が残っていないようにしましょう。
自宅でできる有害物質の除去
野菜や果物はひと手間加えるだけで、有害物質を減らすことができます。
きゅうり
表面を冷水でよく擦り洗いをして、全体に塩をまぶします。まな板の上でコロコロと転がし、表面を摩擦して滑らかにします。そして塩を洗い流したら茎の部分は切り落とします。これで表面に付着した有害物質を落とすことができます。
リンゴ
流水で皮ごとよく洗ったあと、塩でこすり洗いしていきます。しっかりと表面を洗ったら、皮をむいて、切り分けます。そしてきれいなボールに少量の塩に入れて、変色をしないようにつけておきます。塩には、果肉の有害物質を取り除く効果があるので、何度かに分けて使用することで、表面の有害物質と果肉に浸透してしまった成分も取り除くことができます。
魚
一尾の魚の場合、頭やえら、内臓に有害物質が溜まりやすいので、頭とえらを切り落とし、内臓もきれいに処理しましょう。そして最後に流水でよく洗い、表面もきれいにしておきます。
貝
殻付きのまま殻同士をよく擦り洗いして、塩水で一晩つけておきます。そうすると砂と一緒に有害物質が吐き出されます。
まとめ
このように、残留農薬や有害物質は、注意して食品選びをすることや、家庭でひと手間加えるだけで随分と軽減することができます。食品を購入する際は、できるだけ無農薬、低農薬などのもの選び、体内に有害物質をとり込まないように注意していきましょう。
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