夏バテ予防に効く梅干しの効果効能とおすすめレシピ
昔から和食の定番、ご飯のお供として日本人に親しまれてきた梅干には、体にうれしい様々な健康効果があります。今回は、夏バテ予防にも効く梅干しの効果効能と簡単レシピをご紹介します。
梅干しとは
梅干しとは青ウメを塩漬けし、赤シソの葉で色付けした後、天日干しして漬け液に戻したものです。一般的に「酸っぱい」「塩分が高い」というようなイメージですが、実際に塩分が15~20%あり保存食に向いています。
そのほかにも、最近では甘みや味を調節した調味梅干しが販売されています。これは、梅を天日干しした後、水や湯で塩抜きし、昆布や鰹節、蜂蜜などで味付けしたものです。塩分は通常の梅干しより低いためあまり日持ちはしませんが、酸っぱくて塩気の強い梅干しが苦手な人にとっては食べやすくなっています。
調味梅干しの方が、普通の梅干しに比べ塩分は低いですが、エネルギーは1粒あたり2倍と高くなります。
梅の種類
梅にも様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
○南高梅
高級な梅として有名です。肉厚で柔らかく種が小さいので梅干しには最適です。
○古城
南高梅と同じく身が大きくしっかりしていて、梅酒や梅シロップに向いています。
○竜峡小梅、甲州小梅
身が小さく固めでしっかりしているので、カリカリ梅などに向いています。
梅干しの効果効能
梅干しの酸味の元である「クエン酸」が、健康によい様々な効果効能をもたらしてくれます。
疲労回復
通常、弱アルカリ性の人の血液は、疲れていると酸性に傾きます。しかし、「クエン酸」がアルカリ性へ戻す働きをするため本来のバランスに近づき、疲労回復に繋がります。
また、疲れの元である乳酸を分解する働きがあるため、肩こり解消にも効果的です。
食欲増進
「クエン酸」によって胃液の分泌が促進され、食欲が増進します。
また、唾液の分泌も促進されるので、デンプンが分解され消化吸収が向上します。ご飯と梅干しの組み合わせは、消化も良く理にかなっているのです。
抗菌効果
「クエン酸」には抗菌効果もあり、風邪予防のほかO-157や黄色ブドウ球菌などの食中毒予防に効果があります。
肝臓機能向上
「クエン酸」によってアルコール処理能力が向上し、脂肪肝を予防します。
腸内環境改善
梅干しには「クエン酸」や「リンゴ酸」「コハク酸」などの有機酸が含まれており、腸内の悪玉菌を殺菌する作用があります。
また、クエン酸には、腸の蠕動運動を活発にする効果があるので、便秘の予防効果に期待できます。
梅干しを使った夏バテ予防レシピ
夏は食欲が減退してしまう時期でもあります、梅干しの食欲増進効果で夏バテを予防しましょう。
薬味たっぷりさっぱりそうめん
【材料】
- そうめん……1束
- きゅうり……1/2本
- 青しそ……3枚
- みょうが……1/2個
- 梅干し……1~2粒
- 生姜(チューブかすりおろしたもの)……少々
- 温泉たまご……1個
- めんつゆ(ストレート)……100~150cc
【作り方】
- ① きゅうり、青しそ、みょうがは千切りにする。
- ② 梅干しは種を取って潰しておく。
- ③ そうめんを茹で、茹であがったら冷水で冷やす。
- ④ ③の上に①と②の具を乗せる。
- ⑤ すりおろした生姜をめんつゆに混ぜ、④にかける。
- ⑥ 最後に温泉たまごをのせて出来上がり。
オクラの梅肉和え
【材料】
- オクラ……5本
- 梅干し……1~2個
- ツナ……1缶
- 鰹節……小分け1/2パック
- 醤油……小さじ1
【作り方】
- ① オクラはヘタを取って茹で、食べやすい大きさに切る。
- ② 梅干しは種を取って潰しておく。
- ③ ①と②と油を切ったツナ、醤油、鰹節を和えたら出来上がり。
まとめ
酸っぱい梅干しは食べにくく、苦手という人も多いと思いますが、野菜など他の食材と合わせることで酸味や塩分が中和され、調味料をあまり加えなくても美味しく食べることができます。
暑い時期はさっぱりと食べることができて特におすすめです。普段の食事に梅干しを加えて夏バテ予防に役立ててみてください。
【記事監修】
栄養士・ローフードマイスター:吉田 佳央里
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
※当サイト内の全てのコンテンツ・情報につきましては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性・安全性・最新性等を保証するものではありません。また、当サイト内の情報により被る、いかなる損失に対しても責任を負いかねます。尚、お問い合わせにつきましても応じかねますのでご了承くださいませ。