焼き鳥の砂肝と鶏皮と軟骨の栄養やカロリーは?
焼き鳥でモモ肉やレバーならば栄養や健康効果も知られています。では、お酒好きな方だけでなく、子供からも人気がある「砂肝・鶏皮・軟骨」からはどんな栄養が摂れるのでしょうか? また、気になるカロリーはどうでしょうか?
砂肝・鶏皮・軟骨の栄養やカロリー
砂肝って栄養があるの?
○砂肝の部位はどこ?
砂肝は胃の筋肉の部分に存在していて、一羽の鶏の中で最も中心部に位置していることになります。内臓ですが味にクセがないので比較的食べやすく、コリコリとした食感にはまりファンが多い部位と言えるでしょう。
○砂肝100gあたりの栄養価
- カロリー……94kcal
- たんぱく質……18.3g
- 脂質……1.8g
砂肝は高たんぱく質かつ低脂質で、カロリーも比較的低いのでヘルシー食材と言えるでしょう。たんぱく質は三大栄養素のひとつで、血液や筋肉などの生成に大きく関与しているため、とても重要な栄養素となります。
○砂肝のおすすめ調理法
砂肝と言えば焼き鳥がメインになりますが、以下のような調理法もおすすめです。
<炒める>
下味をつけた砂肝を炒めるだけの、手軽な調理法です。下味の調味料としては、にんにく、ゴマ油、塩コショウなどがおすすめです。野菜類と合わせて炒めても、おいしく召し上がれます。
<煮込む>
牛すじ煮込みの、砂肝バージョンです。煮込むことで柔らかくなりますが、コリコリ食感はきちんと残るので、楽しくおいしく召し上がれます。
鶏皮はお肌に良い? 太る?
○鶏皮の部位はどこ?
鶏肉の皮は、鶏胸肉の皮と鶏モモ肉の皮の2種に分けられます。濃厚な味が大きな魅力で、旨味が強いという特徴を持っています。
○鶏皮100gあたりの栄養価
<鶏胸肉(皮)>
- カロリー……492kcal
- たんぱく質……9.4g
- 脂質……48.1g
<鶏モモ肉(皮)>
- カロリー……513kcal
- たんぱく質……6.6g
- 脂質……51.6g
両者とも高カロリーでたんぱく質や脂質も多く含まれていますが、その分コラーゲン含有量が高いという特徴があります。体内のたんぱく質のうち、約30%はコラーゲンとされています。そのコラーゲンには肌にハリと弾力を与えて瑞々しさを保ってくれる働きがあることから、美肌効果が期待できます。
また鶏皮は太りやすいかどうかについては、カロリー、たんぱく質、脂質の含有量から考えると、そのまま調理した場合は確かに太りやすくなります。しかし焼き鳥にすることで油が落ちるので、太りやすいという欠点は補えるでしょう。
○鶏皮のおすすめ調理法
<焼く>
おすすめ調理法は、やはり焼き鳥になります。鶏皮はどうしても高カロリーになってしまうので、家庭で焼き鳥を作る場合はグリル機能を使い、油が落ちるように調理するとよいでしょう。
<揚げる>
鶏皮をカリカリに揚げると、とてもおいしく召し上がれます。注意点としては余計な油はプラスせずに、鶏皮から出る油を利用して揚げ焼きのようにするとカロリーを抑えることができます。
軟骨でカルシウムが摂れる?
○軟骨の部位はどこ?
軟骨は2種に分けられ、胸骨の先にある「やげん」と、頸骨と大腿骨の間にある「げんこつ」になります。どちらとも、コリコリとした独特の食感が特徴的です。
○軟骨100gあたりの栄養価
軟骨自体は2種に分けられますが、食品成分表の表記は一括されています。
- カロリー……54kcal
- たんぱく質……12.5g
- 脂質……0.4g
- カルシウム……47mg
軟骨は低脂質で、たんぱく質を比較的多く含んでいます。また低カロリーなので、ヘルシー食材と言えるでしょう。カルシウム含有量も豊富で、砂肝や鶏皮と比較して6倍~7倍近く含まれています。カルシウムは強い骨や歯の形成に役立ち、また筋肉運動や神経の働きなども助けてくれます。
○軟骨のおすすめ調理法
軟骨の調理法は焼き鳥がメインになりますが、以下のような調理法もおすすめです。
<揚げる>
軟骨はもともとが低カロリーなので、しっかり油を使ってカリカリに揚げるとおいしく召し上がれます。
<混ぜる>
ひき肉と軟骨を混ぜ合わせることで、コリコリ食感がよいアクセントになります。調味料も一緒に混ぜ合わせて、つくねなどにすると立派なメイン料理になります。
まとめ
砂肝、鶏皮、軟骨の紹介はいかがでしたか? 焼き鳥の食材としてはどうしてもサブメニューになりがちですが、調理法次第では立派なメイン食材として食卓を賑わせてくれるので、試してみてくださいね。また、つまみ食材としても活躍できるので、お酒のお供にもおすすめです。
【執筆】管理栄養士:戸田 綾子
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